DEEP PURPLE LIVE FROM THE RIOT 【2CD】

DEEP PURPLE LIVE FROM THE RIOT 【2CD】

販売価格: 4,500yen(税込)

在庫あり
数量:

商品詳細

■完全初登場音源!
■既発盤でカットがあった「THE MULE」を含め、ノーカット完全収録!

リッチーブラックモアはその長いキャリアの中で、何度も日本を訪れ、大都市のみならず地方公演を含め、過去に数多くの日本公演を行なっている。そんなリッチーが初めて日本を訪れたのが1972年ディープパープルのメンバーとしての来日である。この時は大阪で2公演、武道館で1公演のみと、わずか3公演にとどまる。しかし日本でのリッチーの人気は日増しに高まり、翌1973年には実に6公演と倍の公演数に増えることになる。その後76年、78年と来日を重ねるごとに公演数が増えていくのであるが、本作が収録された1973年2度目の来日公演は、第二期パープル最後のステージとあって、ファンにとっても思い入れあるものとなっている。

この時期はバンド内の人間関係、特にリッチーとイアンの関係が修復不可能なまでに悪化しており、日本公演を最後にイアンとベースのロジャーが脱退することが決まっていた。もっとも日本のファンはそのような事態になっているとは想像だにしていなかったが、そのためかコンサート自体の出来はあまり良くなく、セットリストも前年とほぼ同じと、あまり評価は高くない。しかし会場の熱気はすさまじく、それは本作で音を聴くだけでも伝わってくるくらい「本物」であったことは間違いない。

1973年の来日公演は広島と名古屋で1公演づつ行なわれ、その後に日本武道館での連続公演が組まれていた。その初日に、いまだ語り継がれる悪名高い事件が起きる。アンコールに応えなかったということで、武道館で暴動が生じたのである。その様子は、ジャケット写真にあるように、椅子がなぎ倒されたアリーナ内の様子を見ても、また、火が放たれたという話もあるくらい、かなり激しいものだったというのが伺える。この暴動を受け、バンド側は「観客がライヴを楽しんでいないようなのでアンコールは演らなかった」とのコメントを出す。ただこれは表向きの理由であり、一説によると演奏中に爆竹をステージに投げ入れた客がいたことに激怒したからとも伝えられる。いずれにせよ聴衆の期待に反してアンコールは行なわれなかった。そしてこの暴動を理由に翌日の武道館公演が中止となる。来日アーティストが口を揃えて「日本のファンはおとなしい」と言っていた時代から遠く離れた暗い出来事であった。

そんな1973年6月25日のコンサートであるが、音を聴く限りコンサート自体は非常に白熱したものに思える。聴衆も熱狂的で、とてもバンド側が不満を感じる反応ではない。オープニングの「Highway Star」が始まる前にチューニングなど長い間があり、季節外れの「きよしこの夜」が奏でられ、その後激しい爆音と共にスパーク。バンドは一瞬の弛緩なく激しいプレイを展開している。

本作は、当時この場に臨場した録音者(暴動には参加しなかったとも述べている)自らのマスターテープが元となり制作されている。もちろん初登場ソースである。録音者曰く、当時からテープトレードを頻繁に行なっており、もしかしたら部分的に世に出ているかもしれないとのことだったが、マスターからCD化されるのは初めてとのこと。クリアかつ周囲にうるさい観客もおらず、エコーに若干ホール感があるものの、1973年という時代を考慮しても非常に良好な録音である。鮮明で広がりのある音像はまさにダビングを経ていないマスター・クオリティならではのもの。さらに素晴らしいのは、曲中ノーカットである点である。残念ながら暴動の様子は捉えられていないが、前述のようにアンコールが行なわれなかったため、およそ1時間半のコンサートにおいて、その全貌を完全収録している点が特筆される。既発盤でカットのあった「The Mule」も本作では完全収録しており、まさに当日の完璧なるドキュメントとなっている。

1973年6月25日武道館公演を初登場音源にてノーカット完全収録。アンコールが行なわれなかったため暴動が起きた、まさにその当日の音である。この日が日本のロック史に暗い影を落とし、何らかの転換点となったことは間違いない。暴動前の熱狂的な聴衆を前にしての白熱のコンサートは、まるで誕生日のヒトラーを客席に迎えて第九を演奏したフルトヴェングラーの指揮するベルリンフィルと同じように、緊張感あふるる名演として後世に残るであろう歴史的コンサートと言えるのではないか。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。

DISC ONE
01. Introduction
02. Highway Star
03. Smoke On The Water
04. Strange Kind Of Woman
05. Child In Time

DISC TWO
01. Keyboards Solo
02. Lazy
03. Drum Solo
04. The Mule
05. Space Truckin’