THE BEATLES / LAPIS LAZULI 【2CD】

THE BEATLES / LAPIS LAZULI 【2CD】

販売価格: 5,000円(税込)

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商品詳細

マニア必携Mクローデル・レーベルの最新作は、デビュー前、まだビートルズと名乗る前、クオリーメンないしシルヴァーの音源を集めたタイトルになります。全部で4つの録音が収録されており、そのどれもが従来の音質を上回るロージェネソースを使い、また古いテープなだけに不安定だったピッチに関しても完璧に調整が施されており、歴史的音源の決定盤となっています。

まずディスク1は、ジョンとポールが出会った日の音源として有名なあのウールトンの教会におけるクオリーメンのライヴ音源から。残存するのが奇跡的な1957年のオーディエンス録音で、ヴォーカルは紛れもなくジョンのあの声。この演奏は昼の部のものと言われており、このすぐ後に、ジョンがポールを紹介される直前の、歴史が始まる前の音源です。当初オークションに出品され、そのサンプル音源から「Puttin’ On The Style」のみが聴くことができましたが、ここに収録のものは今までのものよりもかなり長く、トータルで1分45秒の収録となっています。またピッチ調整を施し、ジョンの声が自然なのはもちろん、素人バンド然としたドタバタした演奏なのが伺えます。また最近になって同じ時に録音された「Baby Let’s Play House」も短いながら聴けるようになりましたが、一部CDRをのぞくと、プレス盤では本作が初収録となります。

続いて収録されているのは1958年の半ば・・・時期については諸説あり、コートを着てスタジオに向かったと記憶しているメンバーもいて冬季だという説もありますが・・・にフィリップスのスタジオでレコーディングされた「That’ll Be The Day」と「In Spite Of All Danger」を収録。この2曲はアンソロジーにも収録され、後者に至っては最近のポールがステージで採りあげる程有名になった曲ですが、これが正式にレコーディングされた初めての音源で貴重なことに変わりありません。またアンソロジーにおけるこの2曲はかなり音処理が施され、かつ、意図してかせずかピッチを上げて収録されており、ヴォーカルが不自然に甲高い収録で違和感のあるものでした。ここではそのピッチを正確に補正し、かつ音処理前の音源を収録していますので、アンソロジーと比べるといくぶんゆったりと感じるかもしれませんが、これが当時彼らが演奏していたそのままの音といえます。「That’ll Be The Day」は1985年9月12日にポールがBBCラジオに出演した際、ポール自身が所有するオリジナルアセテートを放送しましたが、それも別途収録しています。ピッチは相変わらず早いままですが、1985年当時のポールがこのアセテートに合わせてギターを軽く弾いたり、口ずさんだりしているのがわかります。

ディスク1の後半は、1960年4月にフォースリンロードのポールの家で行なわれたホームレコーディングを収録。古くから「LIVERPOOL MAY 1960」「QUARRYMEN AT HOME」といったアナログ・ブートなどで有名な音源ですが、本作はその中でもロージェネソースを使用し、従来のものより音質的にかなりアップグレードしています。例えばVIGOTONEの「WILD CAT」などと比べると、音処理といったレベルを超えたジェネレーションの違いが明らかで、“素人がテープレコーダーで録音した音の悪いプライベートテープ”といった印象だった本音源が、元々は充分に観賞に値する音質だったことがわかります。またピッチ調整がなされているのも本作の大きな特長です。

ディスク2は1960年の7月に、これまた同じくポールの自宅で行なわれたホームレコーディングを収録しています。ディスク1に収録の音源からおよそ3カ月後にあたり、かなりまとまった演奏を聴くことができ、この時期のバンドの演奏技術の向上具合がわかるというもの。インストが多かった4月のレコーディングに対し、この7月のレコーディングはヴォーカルが加えられ、きちんと曲になっているものも多く、大変聴きごたえがあります。「One After 909」は若く荒削りな演奏となっており、のちのバージョンと比べると面白いでしょう。また後に『Beatles For Sale』で完成する「I’ll Follow The Sun」は、基本的なメロディーは同じなものの、聴いたことのないミドル部分が加えられており興味深いところ。また「Hello Little Girl」はかなりゆっくりとしたテンポのアレンジとなっています。およそ50分に渡って収録されているこの1960年7月の収録と呼ばれているテープは、素人っぽい演奏ながら後のビートルズを予見させる原石のような輝きを放っているといえるでしょう。音質はかなりグレードアップされており、またピッチもきちんと調整されているため、まさに決定盤の名に相応しい仕上がりとなっています。

 1960年ポールの自宅で収録されたホームテープを中心に、デビュー前のビートルズの貴重な音源を集めた、まだクオリーメンないしシルヴァー・ビートルズと名乗っていた時代の録音です。ジョンとポールが出会った日の音源、初めてプロによるレコーディング・アセテート、そして2度にわたるホーム・テープを、それぞれ完璧なピッチとグレード・アップ音質にて収録。特にホームテープ部分は、10年ほど前にも大幅なアップグレードと収録時間の延長がありましたが、今回はそれを上回るさらにアップグレードとなっています。スチュワート・サトクリフの抽象画をあしらった美しいピクチャー・ディスク仕様、永久保存のがっちりプレス盤です。

DISC ONE
WOOLTON FETE St. Peter's Parish Church Hall Woolton Liverpool July 6th,1957
01. Puttin' On The Style
02. Baby Let's Play House

FIRST RECORDINGS P.F. Phillips' Studio Liverpool mid-1958
03. That'll Be The Day
04. In Spite Of All The Danger

BBC Broadcast September 12th, 1985
05. That'll Be The Day

HOME RECORDINGS Paul's House Forthlin Road Liverpool circa April,1960
06. Instrumental #1
07. Instrumental #2
08. Instrumental #3 aka "Turn The Switches Off"
09. Cayenne
10. Come On People aka "An Important Number" 
11. I Don't Need No Cigarette, Boy
12. Well Darling
13. I Don't Know

DISC TWO
HOME RECORDINGS Paul's House Forthlin Road Liverpool circa July,1960
01. Hallelujah I Love Her So #1
02. Hallelujah I Love Her So #2
03. One After 909 #1
04. Movin' And Groovin'
05. Ramrod 
06. Instrumental #1
07. You'll Be Mine
08. Unknown ? Matchbox
09. I Will Always Be In Love With You
10. The World Is Waiting For The Sunrise
11. That's When Your Heartaches Begin
12. Instrumental #2
13. Wildcat #1
14. One After 909 #2
15. Some Days
16. You Must Write Every Day 
17. John Speaking
18. I'll Follow The Sun 
19. Hello Little Girl
20. Wildcat #2