DAC-130 BEAT BEAT BEAT AT THE BEEP 【2CD】

DAC-130 BEAT BEAT BEAT AT THE BEEP 【2CD】

販売価格: 5,000yen(税込)

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商品詳細

ブライアン・ジョーンズ在籍時の初期ストーンズが’63年から’65年までの3年間に英BBCに残したラジオ番組出演時の現存する音源全てを2CDにまとめたタイトルです。 ‘60年代から’70年代にかけてのロックの人気アーティストのBBCスタジオ・ライブは現在そのほとんどが容易にCDで聴くことが可能ですが、 ストーンズに関してはBBC音源のCD発売がなく、つい先日50周年記念のベスト盤「GRRR!」豪華版で'64年のBBCライブ・テイクの4曲のみがボーナスEPとして正規リリースされたにとどまっています。

単品としての発売が行われない理由は、ほぼ一発録りのライブ収録でレコード音源と比べて音が薄いことや、 ビートルズのようにレコード未発売の豊富な楽曲群がストーンズのBBC音源には少ないこと、リリースに耐える 状態の良いマスターの現存分が少ないこと等が考えられます。 これまでストーンズのBBC音源集の代表作は INVASION UNLIMITEDより’94年にリリースされた「BEAT BEAT BEAT AT THE BEEB」とされてきました。 年代順に音源を集めて並べており手軽に聴き通せることからリリース当時は人気盤だったようですが、 アナログ・ブート起こしのパートが多いため音質がやや荒く、元々の音源にはなかったリバーブがCD全体に 強くかけられていたり、日付のクレジットミスやある程度補正されたピッチが実際の演奏よりやや早めであったりと、 細かくチェックしていくとキリがないほど随分とアラの多い内容であることが分かります。今回のリリースでは 基本コンセプトやジャケ等は前述のINVASION盤と同様ですが、手持ちのオリジナル・エアチェックテープや ’80年代の再放送音源から厳選して全てのトラックで現行ベスト音質と考えられるソースからリマスター収録して います。エアチェック音源の大きな受信ノイズ等は手作業にて可能な限り除去し、DISC-2の’65年の「TOP GEAR」、 「YER! YER!」、「SATURDAY CLUB」の、後に海外オンエア用に「TOP OF THE POPS」として再編集されLPに カッティングされた後、オリジナルのマスターテープ自体が破棄されてしまった3つの番組については、現存する トランスクリプション・ディスク音源にデクリック処理を施し、TSP等の過去盤で目立っていたスクラッチ・ノイズを 軽滅して大幅に聴き易くしてあります。 またそのうち’65年8月20日のセッションからの6曲分ですが、過去盤 では全て「OH BABY」と「THE SPIDER AND THE FLY」の2曲で極端にピッチが落ちて音質が大幅に劣化した ものが収録されていますが、本作では初めて6曲全てを高音質かつ正確なスピードにて収録させました。「OH BABY」 も既発盤ではフェードアウト処理され聞こえなかったチャーリーのスネアのフィルまで聞こえます。 DISC-1、トラック8の 「YOU BETTER MOVE ON」は2番歌詞後半のサビ前の音飛びがなく、同トラック21の「WALKING THE DOG」 では通常エンディング前にフェードアウトしますが、ここではエンディングまで完奏するテイクで収録する等、内容的にも 大きくグレードアップしています。 またリリースされる毎にいつも録音データが曖昧なDISC-2のトラック10の 「AIN’T THAT LOVING YOU BABY」とトラック11の「IT’S ALL OVER NOW」の2曲については、番組クレジットに 関して前者は’64年10月31日の「RHYTHM AND BLUES」、後者は’64年7月17日に「JOE LOSS POP SHOW 」 に出演した際のリハーサル・テイクとする説があるようですが、この2曲を初めてリリースしたと思われるアナログブート 「GRAVESTONES & RAPE OF THE VAULTS」(R.S.V.P.)の元となったと思われるトレーダーズ・テープで本作の DISC-2のトラック7、8の「IF YOU NEED ME」、「I CAN’T BE SATISFIED」と共に上記の2曲が「’64年2月1日の SATURDAY CLUB」と誤記されてはいるものの一箇所に纏めて収録されており、4曲とも楽器のトーンやバランスが極めて 近いこと、また’64?’65年頃のビートルズやストーンズといった人気グループはBBCラジオの出演番組で6?7曲演奏 するのが通例だったこと、「IT’S ALL OVER NOW」では「JOE LOSS POP SHOW」が観客を前にしたライブ番組であった のに、このテイクは完全なスタジオ・バージョンであること、またこの「IT’S ALL?」の冒頭に「TOP GEAR」のMC役だった DJのブライアン・マシューの声が被せられていること、時期的に’64年7月23日オンエアの「TOP GEAR」がDISC-2の トラック6?9の4曲のみの出演だった(’80年代に出版されたGOLDMINE誌の特集が出典と思われる)としてしまうと 当時の最新シングルで、TV/ラジオ出演時にはプロモーションのため必ずや演奏されるべき「IT’S ALL?」が抜け落ちて しまっているのは不可解であること等から判断して、本作ではDISC-2のトラック6?11の6曲分のクレジットを’64年 7月23日の「TOP GEAR」といたしました。実際最近の他のBBC 関連のCDリリースでは同じ収録日であるとされる 「AIN’T THAT LOVING YOU BABY」とトラック12のインスト曲「南ミシガン?」では楽器の音色やエコー処理がまるで異なり、 少なくとも同じ番組内でオンエアされたようには感じられません。逆に「AIN’T THAT?」とトラック6の「AROUND?」では 録音したアマチュア・テーパーの音源が両者では異なるものの、キースのリード・パートの音質、ビルのベースのトーン、 チャーリーのスネアの抜け等が聴感上酷似しておりますので、やはりこのDISC-2のトラック6?11の6曲分は同じ収録日/ 同じプログラムからの音源と判断してほぼ間違いないものと思われます。2枚目のディスクの最後にはジャケのレアなドイツ 10インチ盤のデザインにあやかって、ここ最近発掘された‘65年西ドイツ、ミュンスターでのサウンドボード・ライブ音源3曲を 追加収録しており、収録曲一曲一曲毎の丹念なピッチ調整や可能な限りの音質改善に取り組み、細部にまで渡って徹底的 にこだわったストーンズBBCライブの新たな決定版として、デビュー後間もない躍動感溢れるバンドとオーディエンスの 終わりなき熱狂を余すところなく収めた名作と言えます。