DAC-138 JERSEY BOYS VOL.1 【2CD】

DAC-138 JERSEY BOYS VOL.1 【2CD】

販売価格: 5,000yen(税込)

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商品詳細

映画「LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER」完全サウンドトラック・シリーズの第一弾、 一連の'81年のステレオサウンドボード音源をマスターとしたリリースと同列のリリースです。

3日間連続公演となったニュージャージー州メドゥランズ公演の初日の'81年11月5日分を完全収録しています。 この公演からは「UNDER MY THUMB」が公式ライブ「STILL LIFE」に採用され、他7曲が映画で使用されました。 映画のシューティングが入っていることを意識してかミック以下メンバーのテンションは高く、かなり気合の入ったプレイを披露しています。

通常のセットリストとは変えて通常の「TWENTY FLIGHT ROCK」の代りに珍しい「DOWN THE ROAD APIECE」が選曲されたり、 「HONKY TONK WOMEN」ではティナ・ターナーが飛び入り参加するなど聴きどころの多い内容です。

本公演は過去に卓直のモノラル音声によるサウンドボード完全版で聞くことの出来たライブでしたが、 今回のリリースは試聴用にマルチトラックマスターから制作されたと思われるステレオ・リミックス版をマスターとしています。 この日は本番前に短いサウンドチェックが行われ、断片ではありますが初登場となるリハ/ジャム音源をDISC-1の冒頭に収録しました。 0分31?32秒付近ではミックの掛け声も聞こえます。このリハは卓直ソースながらステレオで収録されておりますが、 サウンドチェック終了後にミキサー卓のパンポットが全てセンターに配置されてしまったため、 既発の卓直音源の本番部分は全てモノラル収録となっておりました。 本編のステレオ・ミックスのテープの冒頭にはアクシデントがあり、ビル・グラハムのオープニング・コール後にBGMの「A列車?」がフェードアウトしていなくてはいけないのですが、 このBGMを収録したチャンネルのフェーダーがリミックス時に上がりっぱなしになっていたようで、 「UNDER MY THUMB」の0分40秒?以降で「A列車?」のエラ・フィッツジェラルドの歌唱部分が聞こえたり、 また1分23秒?以降でスタジオ版の「HANG FIRE」が、 そしてライブでの次曲「WHEN THE WHIP COMES DOWN」との曲間4分4秒?以降では「SLAVE」が聞こえることから推察して、 BGMの「A列車?」は本ツアー時の最新アルバム「TATTOO YOU」の収録テープに上書きされたものを会場で使用していたようです。

先発盤であるNO LABEL盤ではこの部分で「UNDER MY THUMB」を「STILL LIFE」の正規テイクに差し替え、 曲間は卓直モノソースにステレオのオーディエンスノイズを被せるなど非常に凝った修正とスムーズな編集を行っており、 上手くライブ演奏と関係ない音声は極力消されているようです。

DAC盤では「UNDER MY THUMB」をオーバーダブの無いオリジナルの状態で実際の演奏位置に収録するためにあえてこのリミックス時のアクシデントをそのまま収録しております。 ですので本公演に関しましてはミックスの不手際によるライブ演奏とは関係ない混入音を聞きたくないという方には上述のNO LABEL盤を選択していただくのがベターかと思われます。

DISC-2ではテープチェンジによるカットのため「SHE'S SO COLD」、「ALL DOWN THE LINE」の2曲がステレオマスターから欠落しておりますので、 この部分は上述のモノラルソースより補填収録の形となっています。この補填部分も既発CDよりコピー補填でなくVGP盤制作時の保存マスターより再度トランスファーし直して、 音圧の付いてしまった既発盤CDよりのコピー流用は避けました。 結果「ALL DOWN?」と「HANG FIRE」の間が既発より長くなるなど内容的にも向上しています。 先発盤で見られたモノ音声部分の擬似ステレオ加工も一切行わない頑固なガチ収録。(笑)

DISC-2の巻末にはモノ・サウンドボードソースより曲頭が未編集のCLEAN INTRO版の「UNDER MY THUMB」を追加収録。 やや頭切れしていますがマスターテープではこの位置から収録がスタートしており、 過去のEV盤などでは11月7日のイントロと編集されて5日のパートの頭が大分抜け落ちてしまっていましたが、 ここでは5日のモノ・バージョンを未編集かつ最長の状態で聴いていただけます。

あれこれと聴きどころ満載の演奏内容と音源自体がややマニアックな要素を併せ持っている何処か不思議な魅力のあるニューリリースと言えるのではないでしょうか。