DAC-200 THE INCREDIBLE ART COLLINS TAPES VOL.1 2CD

DAC-200 THE INCREDIBLE ART COLLINS TAPES VOL.1 2CD

販売価格: 5,000yen(税込)

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商品詳細

2014年に突如「THE FABULOUS CUTS」というタイトルで、アルバム「SOME GIRLS」から「TATTOO YOU」までの時期のトータル30曲の未発表トラックが各30秒の長さでリークされたことがありました。さらに今回「ART COLLINS TAPES」と称するタイトルで「THE FABULOUS CUTS」の完全版とも言うべき音源集が発掘されました。トータルで約12時間にも及ぶこの歴史的音源を、収録アルバム毎のセッションでオリジナル・テープの収録順に整理して収録していきます。

まずこの第一弾ではアルバム「UNDERCOVER」制作時の仏パテ・マルコニ・スタジオでの音源を2CDに収録しています。この「UNDERCOVER」期の新アウトテイクは、DACの「TOO MUCH BLOOD」(DAC-182)やOBRの「BIRD'S VAULT」のLPやCDシリーズで最近知られるようになったものです。音源は当時の'78〜82年の期間に、ストーンズ・レーベルの社長を務めた音楽マネージャーのアート・コリンズ氏の所有していたものが元となっていると言われています。関係者が所有していたものがマスターとなっていることもあってか、本CDの音質も全編エクセレントなステレオ・サウンドボード音源をキープしており、若干のEQ処理やリマスタリングを施した既発のCDとはやや異なる仕上がりの音質です。

特筆すべきは既発CDで意図的に並び替えられていたオリジナル・テープの曲順がそのままに収められていること、また全ての曲間がフェードアウト処理が無いまっさらの状態なので、既発盤より若干長く曲間のブランク部分が収録されています。そのため曲間の空き時間が一定でなく空きの秒数もバラツキがありますが、より生々しく本音源をオリジナル・マスターに基づいた形で収めています。

DISC-1は76分45秒収録でOBRの「BIRD'S VAULT VOL.3」で初登場した「TOO TOUGH」でスタートします。本作では「ART COLLINS TAPES」のテープ・ナンバーNo.6とNo.12をフルで収録しています。DISC-1では正規リリースされたテイクと同一のベーシック・トラックを用いたものが多く、熱の入った演奏が楽しめます。「IT MUST BE HELL」も「THINK YOU LIKE IT」(DAC-109)とミックスの異なるオーバーダブ入りテイク。未発表曲「TRIED TO TALK HER INTO IT」もOBRでお馴染みのテイクに更にギター等をオーバーダブしたテイクです。2テイク収録された「TOO MUCH BLOOD」もいずれも既発とは別ミックス。「DOG SHIT」も部分的にリークされていて、シンセのオーバーダブがストーンズらしくなくフェイクでは?という声もありましたが、ここで聴かれるフル・バージョンは後の「STEEL WHEELS」期を彷彿とさせるれっきとしたストーンズのレコーディングである事が確認できます。

DISC-2の収録タイムは79分51秒。未発表曲「KEEP IT COOL」の2バージョンが初めて一緒に収められました。「WANNA HOLD YOU」の原型とされている「GOTTA KNOW YOU」もリハーサル・テイクとマルチトラックでの音源の両方を収録。OBRの「BIRD'S VAULT VOL.2」で初登場したキース主導のインスト・ナンバー「THE DOG」もここでは「ROCKER」という別タイトルで登場します。本作はCD化に際して特にEQもコンプレッサー処理も行なわず原音の状態を損なわないことを念頭にリマスタリングされていますので、全般的に既発に比べ非常にナチュラルな音質となっています。ラストのTRACK-9にはボーナス・トラックとして'81年の「TATTOO YOU」のセッション・テープより「SLAVE」のニュー・ボーカル入りのコンプリート・バージョンを追加しています。アルバム制作時やリリースのレセプション時のレアなフォトを多用したアートワークもファンには嬉しいところでしょう。

本リリースに先んじて「FOXES IN THE BOXES」から楽曲をプラスして水増しした廉価のボックスセットもリリースされているようですが、本作との決定的な違いは、本作ではオリジナルの原本ではほぼほぼ左右逆転していたチャンネルの修正、そしてほぼトラック毎に発生している再生スピードの狂いをほぼ完璧にリペア―してからのリリースである事が挙げられるでしょう。大元の原本ではほぼ1曲ごとに違う数値でピッチの狂いが生じており、大方のテイクは実際の演奏よりも若干早いスピードで再生されてしまっています。このようなテープ・スピードの狂いは実際には残念ながら経験の長い専門の当レーベルでしか修正し得ないのです。単純にこの音源をとりあえず所有したいとか、ただ単に聴ければ良いという向きの方にはコスパの良い前述の先発盤で良いかと思われますが、関連音源を既に色々と所有されていて本音源との違いををじっくりと聴き込みたい、ご自身でピアノやギターを演奏するので音程やチャンネルの左右が派手に狂ったままの音源をそのまま聴くのはやっぱり辛い、といった本格的なマニアの方には絶対に本リリースでご満足がいただけると確信しております。コレクターズCDをコレクトしているマニアの方の全てがピッチ調整の可能なCDプレーヤーをお持ちになっている訳でもないでしょうし、最初から綺麗に修正してあるに越したことはないでしょう。コスパの良さはそれはそれで素晴らしいことですが、せっかく購入しても結局放ったらかしでCDラックの肥やしで終わっては購入したCDがあまりにも可哀想です。

本題から逸れてしまいましたが、本シリーズではこの貴重な「ART COLLINS TAPES」音源を最良のレストア/リマスタリングでリリースして行く予定ですので是非ご期待下さい。

DISC-1
1 Too Tough (Triple X)
2 It Must Be Hell (diff. vocals)
3 Undercover Of The Night(same as DAC-182)
4 Tie You Up (The Pain Of Love) (diff. vocals)
5 She Was Hot (diff. than DAC-182)
6 Feel On Baby (same as DAC-182)
7 All The Way Down (diff. than DAC-182)
8 Too Much Blood (diff. than DAC-182)
9 Tried To Talk Het Into It (diff. than DAC-110)
10 Too Much Blood (diff. than DAC-182)
11 Pretty Beat Up (XMAS issue)
12 Dog Shit

DISC-2
1 Keep It Cool #1
2 Keep It Cool #2
3 Gotta Know You (Wanna Hold You #1) (1982 Paris basement tapes)
4 Wanna Hold You #2 (1982 Paris basement tapes)
5 All The Way Down (same as DAC-182)
6 Gotta Know You
7 Rocker (The Dog)
8 Slinky (slow instrumental of The Pain Of Love)
9 Slave (Vocal 1 Complete)*

Recorded 11th November - 19th December 1982, Boulogne Billancourt (near Paris) France, Pathé-Marconi Studios

(*)from Tattoo You Sessions 1981